或る二世経営者のホームページ ~香山廣紀 かく挑み、かく歩む。~

或る二世経営者の挑戦


終章 ~それからの「或る二世経営者」~


Ⅴ ガーデン兵庫の章

 リフォーム兵庫、カーペンターズ兵庫と立て続けに分社戦略を敢行した私は、エクステリア部門を独立させ分社化に踏み切った。

  リフォーム兵庫は外部環境も味方につけ、優良企業として認知されるに至った。カーペンターズ兵庫の設立は、サンホーム兵庫を全国CSナンバーワン企業に成 長させる役割を十分果たした。片やガーデン兵庫は設立3年程多少もたつきも見受けられたが、3期、4期、5期と業績も上がっていき、その当時コンサルタン ト会社が行った組織診断では、サンホーム兵庫に次いで活性化された企業という結果だった。6期、7期、8期と、組織診断が示すように業績は順調に推移し、 特に7期は売上685.289(千円)、経常利益28.893(千円を計上した。

 ところが9期の後半から業績は芳しくない数字が続くよう になり、10期、特に今期11期は赤字すれすれの状態まで落ち込んでいる。株主総会での席上私は、『企業の業績の要因は大きく分けて外部環境と内部環境に 分かれる。ガーデン兵庫の場合は、外部環境は何一つ変化していない、むしろ好転しているくらいだ。それなのにこの業績の原因は全て内部要因に拠るものであ る。今一度自省して早急に改めなさい。』と指摘した。経営執行責任者の赤木専務には、私が示している《十八か条の憲法》の第5条、6条、7条、8条をかみ 締めて熟読して実践してもらいたい。我がグループでは2期連続赤字は許されないのである。

 三社の独立は事業ドメインを明確にし、中途半端 な事業部制より更にシビアな責任制を確立することにあった。と同時に、サンホーム兵庫の組織が肥大化し機能性が落ちる前に、能力のリストラを敢行し、一人 当たりの生産性を上げる目的でもあった。私の得意技は、ひとつの事を、二つの目的を持って執り行うことである。