企業は常に「生成発展」しなければならない。それが資本主義の原点である。我々は、人間が生きていく上で最も重要で欠くことのできない要素=衣・食・住のうち、住に携わっていることを誇りに思い、歓びを感じなければならない。企業経営の目的は言うまでもなく、関わる全ての人が幸せになることである。関わる全ての人とは、社員とその家族、パートナーとしての下職とその家族、そしてお客様である。尚、お客様とは、当社で建てていただいた方と、私と関わる全ての人である。
「生成発展」を繰り返し、「幸せを享受」するためには、その財源を確保しなければならない。無から有は生じないからである。財源を確保するためには、売上を伸張するか、もしくは粗利額を増やさなければならない。売上とは数量×値段(単価)である。数量を増やすためには、間口の拡大を図るか、生産性を向上することが肝要である。間口の拡大には、拠点を展開し、新しい商品を開発し、需要を創出する必要がある。そして、常に「増客」を図らなければならない。生産性の向上を図るためには、「意欲」と「知識」の両面から、社員の教育を継続的に行うことが大切である。また、値段を上げるためには、付加価値を高める以外にない。粗利額を増大していくには、「お客様の満足」が絶対的条件である。何故なら、粗利額=満足度だからである。
我々の事業分野は「受注産業」である。故に常に増客を心がけ、確保しておかねばならない。そのことを、特に幹部やリーダーは肝に銘じておいて欲しい。増客を図る方法はいくらでもある。モデルハウスに来た人はもちろん、各種イベント・紹介・全社員の身の周りの人々など、無尽蔵である。その中で見落としがちなのは、我々が建てたアパートやマンションの入居者である。今一度、システムとして見直すべきである。業績を安定させるための最大の方策は、繰り返し受注をいただくことである。また、賃貸管理はダイヤの原石である。そこから安定した利益を創出することは急務である。
奈良東大寺の二月堂で執り行われる『お水取り』は、今年(2011年)で1,260回を数える。あのローマは、王政〜共和政〜帝政と統治形態を変遷しながらも1,200年続いた。今、世界で1,000年以上続いている企業が7社あるそうである。そのうち2社が日本の企業である。企業は理念や哲学が最も重要である。しかし、同じくらい大切なことは、立てた戦略に基づいて実践することである。いわゆる「知行合一」である。企業は今も昔も「ナンバーワン」か「オンリーワン」でなければ勝ち残れないし、成長しない。その先は消滅しかないのである。生成発展し、健康体で勝ち残るためには、売上と粗利額の増大を図らなければならない。営業利益率は3%、自己資本率は最低40%を確保し、借入金もできるだけ少ないほうが良い。コミュニケーションは十二分に取り、風通しを良くしておかねばならない。社員業は社長代行業であると心得、向学心を持ち、努力を怠らず、常に感性を磨くべきである。左脳だけでなく、右脳も鍛えなければ、あらゆる変化に対応できない。
今こそ愛社精神を持ち、一致団結し、自分自身のために、自分の家族のために、自分のチームのために、会社のために、地域のために、愛する日本のために、そして地球のために、前向きに明るく、力強く前進して行こうではないか。
〈今、私が考えられることを、遺言書のような想いで書き綴った〉
平成23年2月 香山廣紀
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